●423 紅葉狩 もみじがり 〇あさのしもにさらして

 表題:紅葉狩
 読み:もみじがり

 収録:(A)高等女學校音樂教科書 4 渡邊彌藏,山本壽共著 大阪寶文館 1929(S.4).9=初/1930(S.5).11=訂正再版 ◎[A3-17],Copy=(K72)

 記譜:二部合唱(伴奏なし) ニ長調 6/8

 インチピット:ソソラソ#ファソラシ|レドラソ|

 曲:Maria Padillaより
 詞:犬童球渓


[詞] ※高等女學校音樂教科書 4

1.朝の霜に晒(さら)して 夜の雨に洗ひて
  誰(たれ)に著(き)すと錦を 立田姫は染めたる
  愛(め)でよ峯の紅葉を 見よや谷の紅葉を
  淡く見ゆる緑は 姫の御手やとどかぬ
  いとも廣きみ山に 撫づる刷毛(はけ)や忘れし
  あらじあらじ 裳裾を妙にかざる模様(もやう)か

2.朝日清く映えさせ 夕日赤く染めさせ
  誰に著すと錦を 立田姫は染めたる
  愛でよ峯の紅葉を 見よや谷の紅葉を
  谷間うすく絶ゆるは 姫の筬(をさ)やとゞかぬ
  いとも廣きみ山に 針の絲や忘れし
  あらじあらじ 裳裾を妙にかざる模様か


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